セージ / Sage

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柔らかく甘みのあるセージの葉は、生やドライ、また粉末などの形で、年間を通して目にすることができます。セージの葉はグレーがかった緑色をしており、先の尖った形状の葉は葉脈がくっきりしています。歴史を通して、食品としても、また体に及ぼす効能により薬草としても、現代にいたるまで幅広く使われてきました。

セージの葉は、花が咲く前の5月-6月頃に摘み取られます。有効成分が最も増大する正午頃に収穫された葉は、風通しの良い日陰で陰干しします。しっかり乾燥したら細かく粉砕し、真空の容器に密閉します。

セージの学名でラテン語から派生したSalvia officinalisは、「守れられた」という意味であり、一般名でやはりラテン語のSalvereから派生しているSalviaは「治療のために」という意味になります。


利用方法:
柔らかく白っぽい毛におおわれたセージの葉を乾燥させたものは、煎じてお茶にして飲む他、レバー/アヒル/ガチョウ/鶏肉/ジビエなどのフライといった肉料理で風味を加えるためにも使われます。ヨーロッパではポテトフライや、パン生地に練り込むオイルに風味を付けたり、塩漬けや肉を寝かす時にも使われます。また、セージの花は、うがい用やセージ・ビネガーを作るために収穫されます。


効能:
・流行性感冒、喉の痛み、咽頭炎などの治癒
・脳の機能の発達
・気管支炎や喘息症状を緩和
・肝臓浄化
・尿道炎の治療に役立つ
・多汗症の緩和
・鎮静効果によりストレスを軽減
・閉経後の症状を軽減
・歯槽膿漏対策に使用される
・口腔内の傷などの治療に使用される
・神経性頭痛を軽減
・うがい薬として使用される
・のどの痛みを和らげる
・解毒作用がある


セージ茶の作り方:


セージ茶は生のセージの葉でも乾燥したものでも作れます。
2カップ分として、生の葉であれば8~10枚、乾燥した物であれば細かく砕いて小さじ2杯分で十分です。
500CCの熱湯に小さじ2杯分の粉末セージを入れ、5~7分蒸らします。
※セージを水と一緒に煮立てないようにして下さい。
セージを茶こしで取り除き、レモンひと切れとシナモンスティック1本、ひと匙のはちみつを加えてお召し上がりください。