オリーブ / Olives

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オリーブは、人が神と自然との間で結んだ平和の象徴であり、ある文献によると8,000年の歴史があるといいます。地中海沿岸東部地域に自生し、最初に歴史上に現れたのは地中海沿岸部で、そこから他の国々に広がっていきました。オリーブの木は「慈悲の油」の源を象徴していて、天国にあるとされる2本の木の内のひとつ、「生命の木」です。オリーブの木は、ノアの箱舟の伝説やイスラム教の聖典の中で、特別な存在です。アナトリアでは、オリーブ(トルコ語でzeytin)という言葉は、古代アッカド語のzeirtumという言葉から派生したものであり、スペイン語では “aceite” および “aceituna” として知られていました。古代ギリシャ語では “elaie”、ラテン語では ”ole” および “olivum”、そして英語で “olive”と呼ばれています。

朝食、サラダ、オードブル、化粧品などに


栄養価が高くミネラルとビタミンが豊富なオリーブは、食品の中でも特別な存在で、様々な方法で利用されます。最も一般的には朝食で食べられますが、特に時間帯関わらず、いつでも食べられます。トルコ料理はもちろん、サラダやシーフード料理をはじめ、どんな料理に使用しても独特の風味が加わります。オリーブは髪や肌にも特別な効用をもたらし、化粧品業界でも活用されています。

健康と食欲のために


ビタミンA、E、Kを含み、ミネラルも豊富なオリーブは人々の健康に重要で、タンパク質と糖質の摂取にもとても役立ちます。オリーブに含まれるミネラルには、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミンA、E、Kなどがあり、油分の中に溶け込んでいます。オリーブに含まれる繊維成分は、大腸疾患の予防効果が証明されています。オリーブの果実の20%を占める油の成分は、人間の体にとても有効です。

生産


トルコは世界で最も重要なオリーブ生産国の1つで、年間18万トンを生産し、その80%を輸出しています。エーゲ海沿岸部がトルコの主なオリーブ生息地で、トルコ産のオリーブの75%が生産されます。トルコのエーゲ海沿岸、地中海沿岸、マルマラ海沿岸で、肥沃な土壌と恵まれた陽光によって生まれるオリーブのうち、80%が黒色種、12%が緑色種、8%がピンク色種です。トルコの近代的な工業施設で加工され、スペイン、米国、イタリア、カナダ、ギリシャ、そして遠くはオーストラリアなど、世界57か国に輸出されています。

栄養成分表(オリーブ)
15gあたり
・エネルギー 10kcal 脂質10gより
・1日の栄養所要量に占める割合*
・脂質送料 1g 2%
・飽和脂肪酸 0g 0%
・コレステロール 0mg 0%
・ナトリウム 240mg 10%
・炭水化物総量 1g 0%
・食物繊維 0g 0%
・糖質 0g 0%
・たんぱく質 0g
*「1日の栄養所要量に占める割合」は2000kcalの食事を基準とする