アプリコット / Apricots

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歴史的な文献によると、アンズの原産地はトルクメニスタン、中央アジア、中国南部を含む広い地域であると考えられています。この地域で、アンズは古くは5,000年前から知られ、栽培されていましたが、アレクサンダー大王の遠征中にアナトリアに持ち込まれ、そこで栽培されるようになりました。また、紀元前1世紀のローマとペルシアの戦いの際には、アルメニアの商人によって欧州にもたらされました。今日、アンズ生産は全世界に広がっておりますが、アンズに適した気候と土壌という意味で、アナトリアはアンズの第二の故郷と言えるでしょう。

朝食、デザート、ペストリーに


高カロリーでミネラル豊富、栄養価の高いアンズには、様々な用途があります。ドライでも生食でも、時間帯を問わず美味しく楽しく食べることができる果実です。一方、朝食シリアルやデザート、料理、その他あらゆるものに入れて独特の風味を加えることができます。アンズはフルーツとしてそれだけで食すこともできますが、他のものと併せて食すのにも適しています。チョコレートと一緒にペストリーに入れたり、ヘーゼルナッツと併せてお菓子にしたり、ナッツは入れずにまた別のデザートに加工しても美味しいです。

健康と食欲のために


トルコの干しアンズは、健康増進に非常に有効で、多くのビタミンとミネラルを含みます。たんぱく質も豊富で、脳の働きを助け、エネルギーを供給し、ストレスを緩和します。カルシウムも含んでいるので、骨や歯を丈夫にします。干しアンズは造血機能を刺激する働きがあるため、貧血を予防し、肝臓の働きを増進し老廃物の処理・排出を助けます。また、胃腸と内臓疾患を予防し、ガン細胞の増殖を防ぎます。干しアンズは心筋を強化し、心臓の働きを整え、生殖臓器を整え、活力を増進します。

生産


アンズは、アナトリア東部をはじめとした、黒海沿岸部を除くトルコ全土で栽培されています。トルコは生アンズの生産においては世界最大級の生産地です。アンズの用途は様々ですが、大半は乾燥してから販売されます。トルコが生産するアンズの90%は干しアンズになります。トルコで最も重要なアンズの生産地はマラティヤで、その生産量は世界の干しアンズのほぼ85%にものぼります。トルコの干しアンズ輸出は世界最大で、輸出量は年々増え続けています。世界各国に輸出されていますが、第1位の市場は米国で、国外の総売上高の25%以上を占めています。続いて、ドイツ、フランス、英国が主な輸出先となります。

栄養成分表
・エネルギー 260kcal
・たんぱく質 5g
・炭水化物 66.5g
・カルシウム 67mg
・鉄 5.5mg
・リン 108mg
・ナトリウム 26mg
・ビタミンB1 0.01mg
・ビタミンB2 0.016mg
・ビタミンC 12mg